手紙にまつわるストーリー|バイオタイド

友人からの素敵な年賀状

ここ最近私に来た手紙のなかで、特に印象に残っている手紙は、
数年前に仕事の関係で知り合った友人から来る年賀状です。
この友人は、登山が趣味なので、あちこちの山で写真を撮ってくるのですが、
その写真を張り付けた年賀状が、実に美しいのです。

風景写真によくある、山頂から適当に撮った写真ではなく、
友人本人しか知らない、特別な撮影スポットから撮ってきた、
あまり見ないタイプの写真なので、その写真を見るだけでわくわくします。

この友人はあまり手紙やメールを送ってこないタイプなので、
彼が撮ってきた写真を見る機会は、年賀状しかありません。
なので、彼が年賀状を送ってくると、
今年はいったいどんな写真の載った年賀状を送ってきてくれたのかと、心が躍ります。

私が彼に送るのは、何の変哲もない普通の年賀状なので、
この年賀状とあの美しい年賀状では釣り合わないなと、年賀状を送るたびに思ってしまいます。私には絵心も、写真の撮影技術もないので、やむを得ずあり合わせの物で間に合わせています。

友人からの年賀状

そんな私にも、美しい風景をいくつも詰め込んだ年賀状を送ってくれる、彼の年賀状は私の宝物になっています。

普通、年賀状は儀礼的なものなので、一度見たらしばらく保存した後ゴミ箱へ捨てますが、
友人の年賀状は、そのまま捨てるにはあまりに惜しいので、他の貴重な手紙とともに机の中にしまっています。
そして、「またあの素敵な景色が見たいな」と思った時に見返しています。

だいたい数か月から半年ごとに見返すので、けっこう頻繁に見ることになりますが、それでも飽きることがありません。
こんな素敵な年賀状を送ってくれた友人は、私の誇りだといえます。
そんな彼が今年どんな年賀状を送ってくれるのか、私はそれを楽しみにしています。