手紙にまつわるストーリー|バイオタイド

知らない息子の一面を知らせてくれた手紙

私には息子がいるのですが、その息子が高校生のときに通学するにはちょっと遠距離で無理だということで、学校に併設されている寮に入りました。

その学校は全寮制という訳ではなくて、通学が可能な子は自宅から普通に通学することもできるという学校でした。
寮は男女で分かれていて、学年によって一部屋の人数が違っていました。
高校二年で二人一部屋になり、高校三年生になると大学受験を控えて一人一部屋となります。

高校生というと、いろいろなことに悩んだり学生同士でのいじめなど、問題も多い時期です。
寮生活は一定の期間過ごすと自宅に戻って過ごす数日があり、みんな楽しみにしていました。

中には家から寮に戻るのが嫌になってしまう子もいて、息子のクラスメートで寮に戻る日になっても家に戻りたいという気持ちが強くて寮を脱走してしまい家に引きこもってしまった子がいました。

息子はその子のところに出向いてその子の両親と話をして、本人を説得して寮に連れ戻したことがありました。
息子にそんなパワーがあったなんて全く知りませんでした。

息子の手紙

そのことについて知ったのは、引きこもっていた子のお母さんからいただいたお手紙からです。

ご両親が共働きで忙しくて小さいころからかまってやれなかったと悔いていることや、寮から戻って来てもう行きたくないと言い出したときにどうしたら良いのか困り果てていたことなどが詳しく書かれていました。

学校でも扱いをどうするかとなっていた時に、息子が行って親の気持ちと本人の気持ちを話をしながらほぐして、結果寮に戻る決心をさせたのだそうです。
感謝の言葉が書かれていました。

知らない息子の一面を、そのお手紙で知らせていただいて、こちらこそ感謝の気持ちを書いて返信しました。
その子も息子も大学進学することができて、今は思い出となっています。